おせち料理は元来、それぞれの家庭の味が詰まったものでしたが、最近はお取り寄せや予約購入などでおせちを作らないという家庭も増えてきました。大きな重箱いっぱいに詰まったおせち料理は、とても豪華で華やかな印象を受けますよね。
そんなおせち料理はなんとなく彩りを考えて詰められていると思っている人もいるようですが、実はちゃんと考えて詰められているんですよ!そもそもおせちが重箱に何重にも入っていることに意味があって、めでたいことが重なりますようにという願いが込められているのだといわれています。
本来の正式なおせち料理は五段の重箱に入っていたといわれていて、五段目の重箱には何も入れずに実質四段の重箱に料理を詰めていくのです。一の重には祝い肴を、二の重には口取りを、三の重には鉢肴や海川の幸や焼き物を、与(四は縁起が悪いので与と表す)の重には山の幸を入れるのが正しいおせち料理なんですよ。