お煮しめや酢の物として多く使われているレンコンは、調理方法によって様々な食感になるとても面白い食材です。煮しめにしても煮崩れせずにしっかりとしているので、調理する側も扱いやすいんですよね。レンコンはたくさんの穴が開いていて、将来がよく見通せるように、明るい未来が開けるようにという願いを込めておせち料理に使われているんです。

また、レンコンは仏教における仏様が住んでいらっしゃる極楽の池に植わっているものといわれていて、神聖でけがれの無い植物として扱われているんですよ。レンコンと一緒に煮しめにされるサトイモや昆布、ゴボウなどすべての具材にいろんな意味が込められています。

普段はあまり口にしないような食材でも、おせち料理はすべての種類を少しずつでも口にするようにしましょう。一年の始まりの食事ですから、新年への希望を持っていただきたいですね。