おせち料理の中で目にすることがある黒い大きな豆を知っていますか?黒豆とは違ってもっと大きな煮豆で甘く煮てあります。これはおたふく豆と呼ばれていて、お多福豆という漢字を充てられます。
漢字を見ても分かるように、お正月に新しい一年がたくさんの幸福に恵まれますようにと願いを込めて食べられているのです。このおたふく豆の正体を知っていると言う人は少ないのではないでしょうか。おたふく豆という品種の豆があると思い込んでいる人はいませんか?おたふく豆がそら豆に似ているという意見もよく目にするんですが、実はおたふく豆はそら豆なんです!
そら豆は緑色をしているので、真っ黒のおたふく豆と同じものだと考えない人も多いようです。そら豆を水でもどして皮がついたままの状態で黒砂糖などを使って甘くて黒くて柔らかいおたふく豆に変身していくのです。たくさんの幸福をもたらしてくれるようにと私たちが願いを込めて食べているおたふく豆の正体は、大きなそら豆だったんですね。